HANA music

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ドラマーLarnell Lewis ラーネル・ルイス最新アルバム"Relive The Moment"をリリース!

Snarky Puppyスナーキーパピーのドラマーをしていたことでも有名なLarnell Lewis ラーネル・ルイスが最新アルバム"Relive The Moment"を2020/11/20にリリースしました。

全曲Larnell Lewis ラーネル・ルイスが書き下ろした曲となっていてドラムソロだけの曲も収録されています。

Larnell Lewisラーネル・ルイスとは

カナダ出身のドラマーです。

Snarky Puppyスナーキー・パピーのドラマーとしてよく知られていると思いますが、それ以外にもJohn Scofieldジョン・スコフィールドKurt Ellingカート・エリングなどと共演したこともあります。またトロント国際映画祭ではQuincy Jonesのドキュメンタリー"Quincy"で音楽監督を務めYEBBAイエバChaka Khanチャカ・カーン, Mark Ronsonマーク・ロンソンらと関わりました。

ドラムシンバルメーカーZildjianのプロジェクトZildjian LIVE!でもRobert"Sput"Searightロバート"スパット"シーライトのアレンジバージョンの"Change Your Mind"を演奏していました。そこでの演奏はもちろん素晴らしかったですが特にドラムソロがとても音楽的でした。

ポイント

今回のアルバムでもLarnell Lewisラーネル・ルイスとなじみの深いカナダ出身のミュージシャンが多く起用されています。その参加しているカナダ出身のミュージシャンたちも様々な賞を獲得していたりそれぞれ個人の活躍も素晴らしいミュージシャンです。

最後の曲はドラムソロになっていてLarnell Lewisラーネル・ルイスの音楽性あふれるドラムソロを聴くことができます。

 参加ミュージシャン

Alexis Baro アレクシス・バロ (Trumpet 1, 5)

キューバ生まれのトランペット奏者です。

Herbie Hancockハービー・ハンコックのオープニングアクトを務めたり南アメリカをツアーしたり様々な経歴を持っています。

William Sperandei ウィリアム・スペランディ(Trumpet 1, 2, 3)

カナダ出身のトランペット、ピアノ奏者です。

Wynton Marsalisウィントン・マルサリスに推薦されてニューオリンズ大学に進み、Ellisa Marsalisエリッサ・マルサリスの下で勉強していました。

最初に紹介したAlexis Baroアレクシス・バロWilliams Sperandeiウィリアムス・スペランディはカナダの音楽賞JUNOにノミネートされたこともあります。

Rob Christian ロブ・クリスチャン (Tenor Sax 1, 2, 3 Flute 6)

Rob Christianロブ・クリスチャンは様々な楽器を演奏することができて、今回のアルバムではSaxとFluteを演奏していますが他にもKeyboradsやVocalもやっています。

自身のアルバムではLarnell Lewisラーネル・ルイスらを迎えレコーディングしました。

Courtenay Frazer コートネイ・フレイザー (Synth Lead Solo 5)

Samuel Wiliams サムエル・ウィリアムス (Keyboards, Electric Bass 5)

Shaun Martin ショウン・マーティン (Synth 1)

ダラス生まれのミュージシャンです。

Snarky Puppyスナーキー・パピーでキーボードを演奏していたりゴスペル歌手Kirk Franklin カーク・フランクリンのバンドやErykah Baduエリカ・バドゥのバンドにも参加したことがあります。

Eddie Bullen エディー・バレン (Keyboards 1)

Robi Botos ロビ・ボトス (Piano 2, 3)

ハンガリー出身のピアニストです。

カナダの音楽賞JUNOではソロ部門で最優秀賞を獲得しました。またMichael Breckerマイケル・ブレッカーJeff "Tain" Wattsジェフ”テイン”ワッツ, Lionel Luekeリオーネル・ルエケ, Cory Henry コーリー・ヘンリーなどと共演したこともあります。

Michael Shand マイケル・シャンド (Rhodes 6)

Rich Brown リッチ・ブラウン (Electric Bass 6)

カナダ出身のベーシストです。

Larnell Lewisラーネル・ルイスとデュオで演奏などもしています。

Mike Downes マイク・ダウンズ (Acoustic Bass 2, 3)

カナダ出身のベーシストです。

カナダの音楽賞JUNOで自身のアルバムがノミネートされたり最優秀賞を獲得したりしています。またRobi Botosロビ・ボトスのアルバムにも参加しています。

またPat Methenyパット・メセニーChris Potterクリス・ポッター, John Abercrombieジョン・アバークロンビーなどとも共演したことがあります。

Andrew Stewart アンドリュー・スチュワート (Electric Bass 1)

Mark Lettieri マーク・レッティエリ (Guitar 1)

アメリカ出身のギタリストです。

Snarky Puppyスナーキーパピーにも参加していたり、The Fearless Flyersにも参加しています。またファンクだけでなくErykah Baduエリカ・バデゥ, BilalビラルやHipHopの50Cent, Eminemなど様々なアーティストと共演しています。

Elmer Ferrer エルマー・フェラー (Guitar 1, 5)

カナダ出身のミュージシャンです。

自身のアルバムを多数出しておりこの"Relive The Moment"にも参加しているベーシストRich Brownリッチ・ブラウンなどが参加しています。

Joaquin Nunez Hidalgo ジョアキン・ヌニェス・ヒダルゴ (Percussion 1, 6)

カナダ出身のパーカショニストです。

カナダの音楽賞JUNOグラミー賞でノミネート、最優秀賞に選ばれたアルバムにも参加しています。またグラミー賞にノミネートされたアルバムHilario Duran and his Latin Jazz Big Band featuring Paquito D'Rivera and Horacio "El Negro" HernandezでドラマーのHoracio "Elnegro" Hernandezとアルバムに参加したこともあります。


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管理人が選ぶ2000年代のおすすめジャズアルバム<5選>

今回は2000年代でおすすめのジャズアルバムを5枚紹介していきたいと思います。

最近のアルバムだとスイングのジャズというよりヒップホップネオソウルなどと融合しているものが多くなってきていてこの記事でもそういったアルバムを多く紹介します。

 

1.The Seasons (Ben Wendel ベン・ウェンデル)2018'

最近の新しいアルバムも話題になっているサンタモニカ出身のsax奏者Ben Wndelベン・ウェンデルThe Seasonsです。

 

hanamusic.hatenablog.com

 

参加しているミュージシャンもとても豪華だったりYouTubeにはそれぞれの曲で様々なミュージシャンとデュオで演奏している動画も上がっています。

参加ミュージシャン

Ben Wendel ベン・ウェンデル (sax, basson etc...)

Aaron Parks アーロン・パークス (piano)

Gilad Hekselman ギラッド・ヘクセルマン (guitar)

Matt Brewer マット・ブリューワー (bass)

Eric Harland エリック・ハーランド (drums)

ポイント

アルバムは月ごとの名前になっています。

参加しているミュージシャンがそれぞれ活躍していてとても豪華なメンバーになっています。それぞれのメンバーのソロのアルバムなどもあるのでそちらもおすすめです。

このアルバムではそれぞれの曲で何かが起こっていて飽きさせないアルバムだと感じました。またすべての曲の楽譜を購入することができるので演奏してみたい!という方がいたら演奏することも可能です。

2. Our Point Of View (Blue Note All-Stars ブルーノート・オールスターズ) 2017'

現代のジャズシーンで活躍しているミュージシャンが集められて作られたアルバムです。メンバーそれぞれの曲が収録されておりハイレベルな演奏を聴くことができます

参加ミュージシャン

Lionel Loueke リオーネル・ルエケ (guitar)

Ambrose Akinmusire アンブロース・アキンムシーレ (trumpet)

Marcus Strickland マーカス・ストリックランド (sax)

Kendrick Scott ケンドリック・スコット (drums)

Robert Glasper ロバート・グラスパー (piano)

Derick Hodge デリック・ホッヂ (bass)

Guest

Herbie Hancock ハービー・ハンコック (piano)

Wayne Shorter ウェイン・ショーター (sax)

ポイント

メンバーもとても豪華ですがゲストもすごく豪華です。

このアルバムに収録されているWayne Shorter ウェイン・ショーター"Witch Hunt"のアレンジがとてもかっこいいです。やはりこのアルバムに参加しているミュージシャンもソロのアルバムを出していてそちらもおすすめです。

Herbie Hancockハービー・ハンコックは1960年代から現在まで様々な活躍をしていますが近年のジャズ(ヒップホップやネオソウルと融合したジャズ)での演奏も素晴らしいです

3. One (Ray Angry レイ・アングリー) 2018'

音楽プロデューサーでもあるRay Angry レイ・アングリーのアルバムです。

Ray Angryレイ・アングリーThe Roots(バンド)のアルバム"Undun"のプロデュースをしたり2010年のマイケルジャクソントリビュートのミュージカルディレクターなども務めました。またThe Rootsノアルバム"Undun"は2013年にグラミー賞にノミネートされました。

参加メンバー

Ray Angry レイ・アングリー (keyboards)

Myron Walden ミーロン・ウェルデン (sax)

Ambrose Akinmusire アンブロース・アキンムシーレ (trumpet)

Derick Hodge デリック・ホッヂ (bass)

Eric Harland エリック・ハーランド (drums)

ポイント

参加メンバーが豪華なのはもちろんのこと演奏もすさまじいです。とても先進的なアルバムだと感じました。

 4曲目の"Musique MecaniqueⅢ"ではMylon Waldenミーロン・ウェルデンのサックスとAmbrose Akinmusireアンブロース・アキンムシーレのトランペットの爆発的な演奏を聴くことができます。

4. Learn to Live (John Escreet ジョン・エスクリート)2018'

ピアニストJohn Escreetジョン・エスクリートのアルバムです。John Escreetジョン・エスクリートはAntonio Sanzhezアントニオ・サンチェスAntonio Sanchez & Migrationなどにも参加していたりsax奏者David Binneyデイビッド・ビニーKNOWERのアルバムにも参加しています。

 

hanamusic.hatenablog.com

参加メンバー

John Escreet ジョン・エスクリート (keyboards)

Nicholas Payton ニコラス・ペイトン (trumpet)

Greg Osby グレッグ・オズビー (sax)

Justin Brown ジャスティン・ブラウン (drums)

Eric Harland エリック・ハーランド (drums)

ポイント

まず特徴的なのがドラマーがJustin Brown ジャスティン・ブラウンEric Harland エリック・ハーランドの2人いるというところです。1曲の中に2人入っている曲もありスーパードラマー2人の絡み合いを聴くことができます。

 

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また現代のジャズには欠かせないミュージシャンが多く参加しているアルバムにもなっています。

このアルバムもすごく先進的で勉強になる1枚です。

 

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5. Directions in Music: Live At Massey Hall 2002'

Herbie Hancockハービー・ハンコックMichael Brecker マイケル・ブレッカーを中心としたバンドのライブ盤です。

Miles Davisマイルス・デイビス, John Coltraneジョン・コルトレーンの曲を中心にアレンジなどを加え演奏しています。

参加ミュージシャン

Herbie Hancock ハービー・ハンコック (piano)

Michael Brecker マイケル・ブレッカー (sax)

Roy Hargrove ロイ・ハーグローブ (trumpet)

John Patitucci ジョン・パティトゥッチ (bass)

Brian Blade ブライアン・ブレイド (drums)

ポイント

ライブならではの演奏が聴ける1枚です。

それぞれのソロ中の演奏での会話がすさまじく聞いていてとても勉強になりますし。驚かされます。聞いていたら確実にYeah!と叫びたくなってしまいます。

それぞれのソロももちろん素晴らしいですし、ものすごく音楽をしているアルバムだと感じました。

 

Will Vinsonウィル・ビンソンの最新アルバム"Trio Grande"がリリース!

Sax奏者Will Vinsonウィル・ビンソンの"Trio Grande"が2020/11/13にリリースされました。

参加ミュージシャン

Will Vinson ウィル・ビンソン (sax, keyboards)

Gilad Hekselman ギラッド・ヘクセルマン (guitar)

Antonio Sanchez アントニオ・サンチェス (drums)

 

ポイント

今回のアルバムはWill Vinson, Gilad Hekselman, Antonio Sanzhezのトリオグループ"Trio Grande"の最初のアルバムです。

Will VinsonはUK出身、Gilad Hekselmanはイスラエル出身、Antonio Sanchezはメキシコ出身ですが3人はマンハッタンのライブハウスで初共演したときに生まれたグループです。

曲もそれぞれのミュージシャンが持ち寄り今回のアルバムになっています。

Will Vinson ウィル・ビンソンとは

1977年イギリス、ロンドンに生まれる。

マンハッタン音楽院に在籍していてAmbrose Akinmusireアンブロース・アキンムシーレ(tp)、Aaron Parksアーロン・パークス(pf), Miguel Zenonミゲル・ゼノン(sax)らに出会いました。

またLage Lundラーゲ・ルンドMatt Penmanマット・ペンマン, Chris Potterクリス・ポッターなどと共演歴があります。

参加ミュージシャンを紹介

Antonio Sanchezアントニオ・サンチェス

Pat Metheny パット・メセニーのバンドでドラムを演奏したり自身のバンド"Antonio Sanchez & Migration"でも活動したり、数年前には映画"Birdman"の音楽制作も務めました。

Antonio Sanchez & MigrationではJohn Escreetジョン・エスクリートMatt Brewerマット・ブリューワー, Thana Alexaタナ・アレクサらと演奏しています。John Escreetジョン・エスクリートMatt Brewerマット・ブリューワーは最近のコンテンポラリージャズのアルバムに多数参加しています。

Gilad Hekselman ギラッド・ヘクセルマン

Gilad HekselmanAri Hoeing TrioBen Wendelベン・ウェンデルの"Seasons"などに参加しています。今のコンテンポラリージャズには欠かせないギタリストです。

また自身のアルバム"Hearts Wide Open"ではMark Turnerマーク・ターナー, Marcus Gilmoreマーカス・ギルモア, Joe Martinジョー・マーティンともアルバム制作をしたことがあります。


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UKジャズ"Ezra Collective"エズラ・コレクティブ 2020年2月に来日公演

UKのジャズバンドEzra Collective2020/02/17に大阪、2020/02/18に東京のビルボードにてライブを行います。

www.billboard-live.com

 Ezra Collectiveエズラ・コレクティブとは

Ezra Collectiveエズラ・コレクティブとはUKのジャズバンドで、メンバー全員がUKの音楽教育機関"Tommorow Warriors"出身です。

UKのジャズはNYのジャズシーンなどとは音楽性が少し違いラテンやレゲエがより強く混じっているように感じます。

最近注目を集めていてニューヨークのWinter Jazz Festivalにも出演していたり、キーボードのJoe Armon-Jonesはソロでの活動も注目されています。

また2019年にはアルバム"You Can't Steal My Joy"をリリースしました。

動画は今年リリースされた"BlueNote Re:imagined"よりFootptints

Ezra Collectiveのメンバー

Femi Koleoso フェミ・コレオソ (drums)

Dylan Jones ダイラン・ジョーンズ (tp)

James Mollison ジェームス・モリソン (sax)

Joe Armon-Jones ジョー・アーモンジョーンズ (keyboards)

TJ Koleoso TJ・コレオソ (bass)

Ezra Collectiveのアルバム

Ezra Collectiveはこれまでに2作のアルバムを出しています。

Chapter7 + Juan Pablo: The Philosopher 2017'

こちらは1作目のアルバム"Chapter7 + Juan Pablo: The Philosopher"です。

このアルバムではジャズとレゲエがまじりあった音楽が多いです。UKジャズを感じることができるアルバムだと思います。

 

You Can't Steal My Joy 2019'

こちらが2作目の"You Can't Steal My Joy"です。
やはりジャズとレゲエなどが混ざった感じがありますが1作目と比べると少しHip-Hopなどによっていると思います。

 

Joe Armon-Jones "Turn To Clear View"

Ezra Collectiveのキーボード Joe Armon-Jones ジョー・アーモンジョーンズのアルバムです。

このアルバムにはシンガー、ビートメイカー、プロデューサーなど様々な活躍をしているGeorgia Anne Muldrawジョージア・アン・マルドロウやUKジャズシーンのSax奏者Nubya Garcia ヌバイア・ガルシアなどが参加しています。

 

関連動画


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1960年代でおすすめのTony Williamsトニー・ウィリアムス参加アルバム No.2


Fuchsia Swing Song

今回は前回の記事に引き続きドラマーTony Williamsトニー・ウィリアムスの1960年代おすすめアルバムを紹介していきたいと思います。

 

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 Fuchsia Swing Song (Sam Rivers) 1964'

Sax奏者Sam Riversサム・リバースのアルバムです。

Sam RiversはMilesの"Miles in Tokyo"に参加していたりTony Williamsトニー・ウィリアムスの"Life Time"にも参加しています。

1曲目の"Fuchsia Swing Song"ではトニーのFast Swingを堪能できます。出てくるフレーズも勉強になるものばかりです。また3曲目の"Cyclic Episode"はMedium Swingでトニーのライドのフレーズ、ハイハットの使い方が特徴的な気がします。

Sam Rivers – tenor saxophone
Jaki Byard – piano
Ron Carter – bass
Tony Williams – drums

Empyrean Isles (Herbie Hancock) 1964'

ピアニストHerbie Hancockハービー・ハンコックのアルバムです。

ファンクセッションなどでも定番となっている"Cantaloupe Island"が収録されているアルバムです。

2曲目の"Oliloqui Valley"では特徴的なフレーズのブラシプレイを聴くことができます。

Herbie Hancock – piano
Freddie Hubbard – cornet
Ron Carter – bass
Tony Williams – drums

One Step Beyond (Jackie McLean) 1963'

Sax奏者Jakie McLeanジャッキー・マクリーンのアルバムです。

4曲目の"Ghost Town"では1960年代とは思えないような現代的なドラムのフレーズがでてきます。シンバルの使い方などがすごく特徴的で勉強になります。また4曲目だけでなくアルバム全体的に面白いフレーズが出てきます。

Jackie McLean - alto saxophone
Grachan Moncur III - trombone
Bobby Hutcherson - vibes
Eddie Khan - bass
Tony Williams - drums

E.S.P (Miles Davis) 1965'

Miles Davisマイルス・デイヴィスのアルバムです。

5曲目の"Agitation"最初のドラムソロが素晴らしいです。ハイハットを4つすべて踏んだり普通の演奏でも先進的ですがドラムソロも先進的なソロだと思います。音楽的で、聴いていて飽きないソロです。

Miles Davis – trumpet
Wayne Shorter – tenor saxophone
Herbie Hancock – piano
Ron Carter – bass
Tony Williams – drums

1960年代でおすすめのTony Williamsトニー・ウィリアムス参加アルバム No.1

今回はMiles Davisマイルス・デイヴィスV.S.O.Pなどに参加していたドラマーTony Williams トニー・ウィリアムス1960年代のおすすめアルバムを紹介します。

Tony Williamsとは

1945年イリノイ州シカゴに生まれる。

幼少期よりドラマーAllan Dawsonアラン・ドーソンにドラムを学びながら育ちました。Allan Dawsonアラン・ドーソンは音楽学校でもよくつかわれているThe Rudiments Ritualを作った人です。

様々なドラマーから影響を受けておりMax Roachマックス・ローチからも様々なことを学びよくMax Roachマックス・ローチから譲り受けたシンバルを使用していました。

本人曰く"練習はしたことがない"らしいですが練習を練習と思わずやっていたのだと思います。またジャズドラミングに様々な影響を与えており、以前であればハイハットは2,4で踏むものだったのをすべてのビートで踏んだり、Tony Phraseと呼ばれるような特徴的なフレーズなども生み出しました。

おすすめアルバム

Seven Steps to Heaven (Miles Davis) 1963'

Tony Williamsトニー・ウィリアムスが初めてMiles Davisマイルス・デイビスのバンドに参加したアルバムです。(ライブアルバムを除く)

当時Tony Williamsトニー・ウィリアムスはわずが17歳でした。

演奏は17歳とは思えない演奏でライドの音色もやはり素晴らしくソロに対するリアクトも素晴らしいです。

Tracks 1, 3, 5, 7 & 8 – recorded in Hollywood on April 16 or 17, 1963

Miles Davis – trumpet
George Coleman – tenor saxophone (track 7 only)
Victor Feldman – piano
Ron Carter – bass
Frank Butler – drums
Tracks 2, 4 & 6 – recorded in New York on May 14, 1963

Miles Davis – trumpet
George Coleman – tenor saxophone
Herbie Hancock – piano
Ron Carter – bass
Tony Williams – drums

"Four" & More (Miles Davis) 1964'

名盤 "Four" & Moreです。
全体的に曲のテンポが速めになっていて特に1曲目のSo Whatが最高です。このときTony Williamsトニー・ウィリアムスとMiles Davisマイルス・デイヴィスはギャラに関して揉めていてトニーがテンポを速くしたともいわれています。
So Whatでは意図的かはわかりませんがMilesのソロは感情的でそのあとのGeroge Colemanジョージ・コールマンのソロは落ち着いているような気がします。
このアルバムではたくさんのTony Phraseが出てくるのでドラマーであればコピーしておきたいアルバムです。

Miles Davis — Trumpet
George Coleman — Tenor saxophone
Herbie Hancock — Piano
Ron Carter — Double bass
Tony Williams — Drums

Nefertiti (Miles Davis) 1967'

こちらも名盤と言われているアルバムです。

マイルスは同じ年にSorcererというアルバムも出しているのですがどちらのアルバムにもマイルスが作曲した曲は収録されていません

このアルバム1曲目の"Nefertiti"ではミディアムテンポでのトニーのスイングを堪能することができ音色、フレーズともに参考になる曲です。またトニーが作った曲"Hand Jive"も収録されています。

Miles Davis – trumpet
Wayne Shorter – tenor saxophone
Herbie Hancock – piano
Ron Carter – double bass
Tony Williams – drums

 

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【輸入盤】Four & More [ Miles Davis ]

若手ピアニストJames Franciesジェームズ・フランシーズのデビューアルバム"Flight"を紹介したい

今回は若手ピアニストJames Franciesジェームズ・フランシーズのデビューアルバム"Flight"を紹介したいと思います。

 

参加ミュージシャン

James Francies ジェームズ・フランシーズ (keyboards)

Burnis Earl TravisⅡ バーニス・トラビス (bass)

Chris Potter クリス・ポッター (sax)

Joel Ross ジョエル・ロス (vib)

Jeremy Dutton ジェレミー・ダットン (drums)

Mike Mithcell マイク・ミッチェル (drums)

YEBBA イエバ (vocals)

Chris Turner クリス・ターナー (vocals)

Kate Kelsey-Sugg ケイト・ケルシーサッグ (vocals)

Derick Hodge デリック・ホッヂ(produce)

ポイント

このアルバムにはJames Franciesと共演したことのある多くの著名なミュージシャンが参加していてとても豪華なアルバムとなっています。

最近2作目のアルバム"Who are you?"を発表した若手ビブラフォン奏者Joel Rossジョエル・ロスや自身のリーダーのバンドやSpirit Fingers, Stanley Clarkスタンリー・クラークのバンドでも活躍しているMike Mithellマイク・ミッチェルなど様々なミュージシャンが参加しています。

 

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James Francies ジェームズ・フランシーズとは

テキサス州ヒューストンに生まれる。

23歳でChris Potterクリス・ポッターPat Methenyパット・メセニー, Jeff "Tain" Wattジェフ"テイン"ワッツなどと共演したりChance The Rapperのグラミー賞受賞作"No Problem"にも参加しています。

 

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参加ミュージシャンの紹介

Burnis Earl TravisⅡ バーニス・トラビス

様々なミュージシャンと共演歴があります。

Robert Glasperロバート・グラスパーCommonコモンとのバンド”August Greene"に参加していたりドラムシンバルメーカーZildjianのプロジェクト"Zildjian Under Ground"ではNate Smithネイト・スミス, Adam Deitchアダム・ダイチ, Corey Fonville コーリー・フォンビルと共演していました。

Chris Potter クリス・ポッター

2018年にリリースした"Circuits"ではキーボードにJames Franciesジェームズ・フランシーズを起用しました。以前の記事で詳しく紹介しているので是非読んでみてください。

 

 

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Joel Ross ジョエル・ロス

最近大注目の若手ビブラフォン奏者です。デビューアルバム"King Maker"をBlue Note Recordsから出しています。

 

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Jeremy Dutton ジェレミー・ダットン

James Franciesとは学生時代からの知り合いで今回もアルバムに参加しました。

Jeremy Duttonも様々なミュージシャンと共演していてGerald Claytonジュラルド・クレイトン, Vijay Iyerビジャイ・アイヤー, Camila Mezaカミラ・メザなどと演奏しています。

Mike Mitchell マイク・ミッチェル

自身のプロジェクトも行っていてBlaque Dynamiteという名義で活動もしています。

またStanley Clarkスタンリー・クラークChristian Scottクリスチャン・スコットなどとも共演しています。

Greg Speroグレッグ・スピーロのバンド"Spirit Fingers"でも演奏していて爆速の手足と素晴らしいコントロールを聞くことができます。

 

YEBBA イエバ

Popsなどでも活躍しているミュージシャンです。

Chance The Rapperの"Same Drugs"のバッグを務めたことでも話題になりました。またEd Sheeranエド・シーランMark Ronsonマーク・ロンソン, PJ Mortonとも共演しており様々なジャンルで活躍を見せています。

Chris Turner  クリス・ターナー

Robert Glasperロバート・グラスパーSnarky Puppyとも共演歴があるボーカリストです。ネオソウルやJazzを中心に活動しています。

Bilalビラルのバックボーカルも務めたことがあります。

Kate Kelsey-Sugg ケイト・ケルシーサッグ

オーストラリア出身のボーカリストでこのアルバムでは"Ain't nobody"に参加しています。Nate Woodネイト・ウッドMark Whitefield Jr.マーク・ホワイトフィールドJrとも共演しています。

自身のアルバムも出していて様々なシーンで活躍しています。


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